10代現役力士、強制わいせつで書類送検 16年九州場所中に

[ 2018年3月1日 05:30 ]

 10代の現役力士が2016年11月の大相撲九州場所中に福岡県内でわいせつな行為をしたとして、福岡県警に強制わいせつ容疑で書類送検されていたことが分かった。捜査関係者によると、力士は16年11月、福岡県内で当時10代の少女に無理やりわいせつな行為をした疑いがある。被害届を受けた県警粕屋署が任意で力士から事情を聴くなど捜査を進め、今年1月中旬に強制わいせつ容疑で書類送検した。取り調べに対し、力士は行為に及んだことは認めているが「合意の上だった」などと容疑を否認している。

 日本相撲協会の鏡山危機管理部長(元関脇・多賀竜)は28日、大阪府内で「調べてはっきりさせたい。待ってください」と述べ、同協会広報部は「検察庁の捜査に全面的に協力してまいります」などとコメントを発表した。力士が所属する部屋の親方は「書類送検はきょう取材で知った」と説明。捜査については、昨年11月の九州場所中に警察から連絡を受けたとし、同月中に「協会にも連絡した」と説明。この弟子は「被害届が出るようなことはしていない」と話しているという。力士は1月の初場所に出場。現在も春場所に向けて稽古を続けている。

 角界は昨年10月の元横綱・日馬富士による暴行問題、十両・大砂嵐による無免許運転、立行司の式守伊之助のセクハラ行為など不祥事が相次いでいる。同協会は今回の事件を把握しながら公表していなかった。

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2018年3月1日のニュース