高木菜那に報奨金4千万円!日本電産会長が支援続ける理由

[ 2018年2月28日 21:08 ]

女子マススタートで2個目の金メダルを手にして笑顔の高木菜那
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 冬季五輪の日本女子で初めて2つの金メダルを獲得したスピードスケート女子の高木菜那(25=日本電産サンキョー)が28日、所属先の親会社である日本電産を表敬訪問。永守重信会長(73)に五輪の結果報告を行った。会長は報奨金として高木菜に計4000万円を贈ると明らかにした。

 高木菜は「会社に入って7年間。オランダにも留学させてもらい、サポートしていただいて学んでこれたスケート人生でした。会社の支え、社員の方々やたくさんの応援がなかったら金メダルを獲ることはなかった。日本電産に入って本当によかったです」と感謝した。

 永守会長は報奨金の合計4000万円を会社と会長個人から出すことを明かし、3階級特進で係長にすることも明言した。

 会長はスケートを支援する理由について「マイナースポーツ支援の意味や意義を理屈で語るのは難しい。年間で何億円というお金をかける訳ですから。4年間で何十億円というお金をかけるので、社員から見たら“もっと別のところに使ってほしい”“新しい機械を買いたい”という意見も出てきます。でも、こういうものは理屈で割り切れるものではなくて、夢やロマンなんですね」と返答。

 続けて「会社は利益を上げるだけではなくて、社員に夢を与えたり、私自身も夢やロマンをもらったりするような、理屈とは違う見地、計算で考えないといけません。一般企業がどんどんスポーツ競技から撤退されていますが、理屈で考えたらこんなこと意味ないという判断になると思います。だけど、そこは違った意味がある。今回、彼女の活躍が多くの国民の皆さまに感激を与えた。とんでもない反響がありました。報奨金はお金ですからきちっと払いますが(笑い)、この価値はお金じゃありません。企業が果たすべき、社会貢献とは違う“何か”があるんです。今回、僕は(支援を)やっていたよかったなあと思いました」とコメントした。

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