羽生 ファンに2連覇生報告 金メダルに「人生すべて懸けた」

[ 2018年2月27日 11:53 ]

<平昌五輪選手団解団式・帰国報告会>金メダルを手にあいさつする羽生結弦(撮影・沢田 明徳)
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 平昌五輪フィギュアスケート男子で金メダルに輝き、66年ぶりの五輪2連覇を達成した羽生結弦(23=ANA)が27日、東京・六本木の東京ミッドタウンのキャノピー・スクエアで行われた平昌五輪の日本選手団の帰国報告会に出席。集まったファンに熱烈な歓迎を受けた。

 羽生は昨晩からの集まったというファンを前に「やっぱりこうやって、なんかフラッシュもすごいし、何より外でのインビューもなかなかないし、凄いうれしい。リンクとは違って皆さんも顔も見えるし、凄くうれしい」と笑顔。今回の五輪について、「苦しかったというよりは、自分のやってきたことを信じて、やっていることを信じてという感じだった。苦しさとか不安とか、ワクワクとかはなく、ひたすら集中できていたかなと思う」と振り返った。

 司会を務めたスポーツキャスターの松岡修造(50)から「ちょっと休んだほうがいいと思う。無理して出たのが良くわかる」と指摘を受けると、羽生は「じん帯だけだったらすぐ治ったなと思うが、いろんなところが痛めすぎてどこだかわからないので、もうちょっと休みたいという気持ちはある」と本音をのぞかせつつ、「ただ、休むと言っても、治療はそんな簡単なものじゃない。リハビリも大変になると思うので、またそれも苦しみながら頑張ります」と話した。

 ケガを乗り越えての2連覇だったが「スケート人生だけじゃなくて、今までだけじゃなくて、これから人生もすべて懸けた結果がこの金メダル。自分が懸けた分、喜んでくださっているのは凄くうれしいですし、その喜びが自分の喜びにもなっている。本当にありがとうという言葉が一番伝えたい言葉です」とファンや周囲に感謝した。「将来、自分がいろんな仕事についた時にこの2連覇って肩書は凄く大きなものになると思うし、説得力にもなると思う。これからこれを誇りに生きていきたい」と話した。

 羽生にとっての五輪は「人生そのものでした。すべてを懸けました」とキッパリ。「やっぱり足がどうであれ、気持ちがどうであれ、心臓がどうであれ、すべてを懸けないと勝ちきれないというのはわかっていたし、それを勝ち取ったこともまた自分の人生だと思う。人生のすべてが懸かったなと思う」と話した。

 フィギュアスケート男子銀メダルの宇野昌磨(20=トヨタ自動車)は五輪銀メダルにも「あまり実感がないというのが正直なところ」と変わらず平常心。それでも多くの祝福を受けると「自分の演技がこれだけの皆さんに見ていただけたのがうれしい。今までやってきたこと、どの状態でも全力を尽くすことが間違いじゃなかった」と笑顔を見せた。

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