体操白井 羽生の「4回転半」挑戦に対抗心「もっと上目指す」

[ 2018年2月27日 05:30 ]

体操のアメリカンカップ出場のためシカゴへと出発した白井健三(右)と村上茉愛
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 体操男子の白井健三(21)と同女子の村上茉愛(21=ともに日体大)が26日、今年初戦となるアメリカン・カップ(3月3日、米シカゴ)出場のため、羽田空港から出発した。大会は個人総合で争われ、昨年の世界選手権で3位に入っている白井は「去年のイメージの上乗せをしたい」とオールラウンダーとしてさらなる進化を図る考えを示した。

 25日に閉幕した平昌冬季五輪は毎日のようにテレビ観戦した。「絶対に東京五輪に出たい、という気持ちが芽生えた」と目を輝かせた。特にフィギュアスケート男子で66年ぶりに連覇を達成した羽生には大いに刺激を受けた様子。「ウオーミングアップで全然ジャンプが決まらなくても、本番は一発で決めてくる」と勝負強さ、メンタルのタフさに感嘆した。

 床や跳馬で自身の名前が付いた大技を持つ白井だが、技術の面でも氷上のプリンスから受けた刺激は大きい。「今のところの人類の限界が4回転なのかなと。羽生選手が4回転アクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦すると言ってましたけど、僕も体操界のひねりの第一人者としてもっともっと上を目指していかないと」と対抗心を燃やす。床のF難度技「シライ/グエン」(後方宙返り4回ひねり)も4回転。ひねり王子のプライドで5回転技の習得に乗り出す。

 ≪村上、順位より演技に集中≫昨年の世界選手権の種目別床で、日本女子として63年ぶりの金メダルを獲得した村上は「順位よりもどれだけ点が出るか」と自分自身の演技に集中する考えを示した。今年のテーマは、段違い平行棒や平均台といった器具種目の苦手意識克服。「緊張感の中で練習の成果を出せれば」と今年初戦への意気込みを語った。

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2018年2月27日のニュース