回転不足に注意…宮原は繊細に 坂本は大胆に…男子並みジャンプでGOE稼げ

[ 2018年2月23日 09:50 ]

平昌冬季五輪   フィギュアスケート女子フリー ( 2018年2月23日    江陵アイスアリーナ )

練習開始時間を待たずにリンクへ飛び出そうとするザギトワ(左から2人目)を驚いた表情で見つめる宮原知子(右から3人目)とメドベージェワ(同4人目)、オズモンド(左)
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 【今日のツボ教えます】フィギュアスケート女子フリー・岡崎真氏

 男子に負けじと表彰台を目指すフィギュアスケート女子の宮原、坂本に対し、国際スケート連盟(ISU)のテクニカルスペシャリストでプロコーチの岡崎真氏は「他の選手次第だが十分チャンスはある」と指摘。宮原には細部にまで気を配った丁寧な演技を、坂本には勢いと爆発力を期待した。

 宮原は上位6人の最終組で最初に滑るので、まずしっかり自分の演技をして、あとは他の選手の結果を見守ることになる。フリーはSPよりもジャンプの回数が増えるが、変に跳び焦ったりせず、団体戦の時のような回転不足を取られないように細心の注意を払うこと。演技点の係数がSPの0・8から1・6に倍加するので、ほんのわずかなほころびでも重なると大きな点差になる。ジャンプ以外のつなぎの部分も含め、落ち着いて一つ一つ丁寧にこなしていけばメダルのチャンスは十分にあると思う。

 一方の坂本は今一番勢いがある。ジャンプの高さもあるし、何より若さという魅力がある。元々、技術点が武器の選手なので、どんどん男勝りのジャンプを跳んでGOE(出来栄え評価)を稼ぎたい。演技点では年齢が上の他の選手たちにはかなわないかもしれないが、独特のスピード感と爆発力で旋風を巻き起こせば、一気にメダル圏内に飛び込むことも可能だろう。

 実質3位争いのライバルとなるのはSP3位のオズモンドと同6位のコストナーまでだ。4人の中で試技順が最後のオズモンドは、他の選手の出来を見てから安全策でプログラムを変更してくる可能性もある。コストナーはSPの連続ジャンプが3回転―2回転になり、手をつくミスも犯したが、それでも坂本とは僅差だった。経験豊富で演技力には定評があるので、パーフェクトの演技をされると他の3人が追い越すのは容易ではない。

 金メダル争いは上位2人になりそうだ。ジャンプではザギトワに分がある。3回転の連続ジャンプで第2ジャンプにループを入れられるし、他の3回転も高難度のルッツ、フリップの本数がメドベージェワより多い。逆に演技点ではメドベージェワの方が有利だ。ザギトワより滑りのストロークが伸びるし、女王の貫禄が感じられる。どこまで得点が伸びるのか想像もつかない。わずかなミスも許されない、五輪の歴史に残る一騎打ちとなるのは間違いないだろう。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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