麗楽、最年少メダル届かず4位 無限の可能性「次はてっぺん」

[ 2018年2月23日 05:30 ]

平昌冬季五輪   スノーボード女子ビッグエア決勝 ( 2018年2月22日 )

決勝のジャンプを飛び終え、抱き合って労う藤森由香(左)と岩渕麗楽
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 新種目ビッグエアの女子決勝が22日に行われ、予選3位の高校1年生、岩渕麗楽(16=キララクエストク)は惜しくも表彰台を逃した。3回転の大技「バックサイドダブルコーク1080」(DC10)を決められずに147・50点で4位。バンクーバー大会の浅田真央(フィギュア)を超える冬季五輪の日本女子最年少メダルはならなかった。藤森由香(31=アルビレックス新潟)は7位、鬼塚雅(19=星野リゾート)は8位で3人が入賞を果たした。

 見た目だけなら可愛らしい女の子。だが右手で左胸をぽんぽん叩くと、1メートル49の小さな体は大きな勇気で満たされた。決まればメダルに手が届く。「自分ができることは変わらない。集中して立つことだけを考えていた」。いつもの儀式から滑り出した岩渕の最後の演技だった。

 空中に飛び出すと1回、2回、板が軽やかに弧を描いた。だが着地寸前の3回転目がわずかに足りなかった。ビッグエアは3本の演技を行い、2種類の異なるジャンプの合計点で争う。1回目にキャブ900を決めると、2回目にまずDC10を試みて手をついた。最後も再び恐怖心を覚えるような大技に挑んで尻もちをつき、得点を伸ばせなかった。

 3位とは10点差。準優勝した先月のXゲームのようにクリーンに決めていれば十分チャンスがあった。「ほどよい緊張感で大会そのものも楽しんで滑ることができた」。今でも小学生に間違われる素朴なたたずまいだが、“敗戦”の後でも背筋を伸ばし、ハキハキと答える姿はすでに立派なアスリートだ。「あと一歩届かないのが今の実力。大事なところで決めきれないのも弱さ」と悔しい結果も真正面から受け止めた。

 「いつも親が来ていない大会でバックダブル10を決めちゃう。今回は見せてあげられなくて残念」と結果以外にも応えたいものがあった。「レイラー!おめでとう!」。振り返るとスタンドには両親や祖父母、妹らの姿があった。「次はてっぺん目指して頑張ります」と気丈な笑顔で4年後への決意を示していた16歳。家族に歩み寄って温かいねぎらいを受けると、涙がせきを切ってあふれ出した。

 ◆岩渕 麗楽(いわぶち・れいら)2001年(平13)12月14日、岩手県一関市生まれの16歳。一関学院高1年。4歳からスノーボードを始める。中学時代は体操部に在籍。17年世界ジュニアではスロープスタイルとビッグエアで銀メダルに輝いた。今季からW杯に参戦し、昨年12月のビッグエアでW杯初優勝。今年1月にプロ最高峰の大会「Xゲーム」でも2位と躍進した。趣味は料理、お菓子作りで、得意料理はミートドリア。好きな小説は米国人作家ステファニー・メイヤーの「トワイライト」。1メートル49、44キロ。

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