暁斗“金の眼光”個人LHで悲願の初頂点へ 妻・由梨恵の分も

[ 2018年2月20日 05:30 ]

平昌冬季五輪 ノルディックスキー複合個人ラージヒル ( 2018年2月20日 )

前日練習を終え、引き揚げる渡部暁
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 ノルディックスキー複合の個人ラージヒルは20日(前半飛躍=午後7時、後半距離=午後9時45分)に行われ、個人ノーマルヒル2大会連続銀メダルの渡部暁斗(29=北野建設)が金メダルを目指す。19日はジャンプ会場(ヒルサイズ=HS142メートル)で公式練習を行い、渡部暁は3回飛び、3回目に133メートルで全体2位の飛距離だった。日本は渡部暁のほか、渡部善斗(北野建設)永井秀昭(岐阜日野自動車)山元豪(ダイチ)で臨む。

 渡部暁が個人初の五輪金メダルに向けて、最後の調整を行った。ジャンプ練習では3本を飛び、128・5メートル、124・5メートル、133メートル。得点は全体で3、6、3位だった。

 それでも表情は厳しい。「3本飛んでも納得いかないものは納得いかない。感触?60点くらい。助走のポジションと飛び出しの方向がうまくいかない。そこを修正して臨みたい」。今季W杯ですでにシーズン自己最多の5勝。総合首位で五輪に臨み、満足するレベルは高い。

 この日は個人ノーマルヒル金メダルのエリック・フレンツェルら、ライバルのドイツ勢は飛ばなかった。他の上位選手たちも調子を上げてきた様子だ。それに対し、「不気味ではない。みんなが通常通りのパフォーマンスに戻ってきたら、こうなるのは必然。それも含めて戦い」と受けて立つつもりだ。14日の個人ノーマルヒルでは後半距離(10キロ)で渡部暁より8秒遅く出たフレンツェルに最後引き離され、4秒8差をつけられた。いかに前半飛躍でリードできるかが鍵となる。

 午前中にはフリースタイルスキーの女子ハーフパイプで妻・由梨恵が予選落ち。渡部暁は「オリンピックで滑ることを目標に4年間見てきた。無事、結果が残って良かったと思う」と話した。

 次は自分が戦う番だ。「昨日(18日)の方がいいジャンプだった。昨日良くて今日悪かったので、もしかしたら明日いいかも」とサラリ。気負いはない。日本勢のスキー競技で最も金メダルに近い男が挑む。

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2018年2月20日のニュース