鬼塚、失意SSから「切り替えできた」ビッグエアでメダル獲る

[ 2018年2月19日 05:30 ]

平昌冬季五輪 スノーボード女子ビッグエア

ビッグエアの公式練習で調整する鬼塚
Photo By 共同

 スノーボードの新種目、ビッグエアの公式練習が18日に行われ、女子の鬼塚雅(19=星野リゾート)らが最終調整を行った。予選は19日午前10時から。鬼塚は強風に泣き19位に終わったスロープスタイルの雪辱を期す。

 この日の練習では女子最高難度の縦2回転、横3回転の大技「バックサイドダブルコーク1080(DC10)」や逆スタンスで踏み切って2回転半する「キャブ900」などを入念に確認。DC10の練習中に転倒し、板に右腕を巻き込み軽い捻挫をしたものの「影響はちょっとしかない。大丈夫」と軽症を強調した。12日のスロープスタイル決勝では風に翻弄(ほんろう)され悔し泣き。「オリンピック、あまり好きじゃないな」と意気消沈したが、「切り替えはもうできた」と晴れやか。持ち前の笑顔が戻っていた。

 今回のビッグエアでも当然、風対策が鍵となる。西田コーチは「下から吹き上げる風が一番怖い」と警戒するが、鬼塚は多少の風であれば「調節できるようになった」と対応に自信をのぞかせた。

 海外勢は平昌用の新技を用意。「(技を)決めても金は無理かな」と驚いたが、「自分ができるキャブ900とDC10を決めるしかない。メダルを獲りに行きたい」と闘志に火が付いた。メダル争いのためには、まずは予選を勝ち上がり、五輪を好きになること。大舞台に対する苦手意識をポジティブに切り替える。

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2018年2月19日のニュース