米国のチェンがフリーで大健闘 4回転ジャンプを6回挑み5回成功 SP17位から5位

[ 2018年2月17日 14:13 ]

男子フリーの演技を終え、感極まるネーサン・チェン(共同)
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 フィギュアスケート男子の優勝候補に挙げられながら、ショートプログラム(16日)ですべてのジャンプを失敗して17位に沈んでいた米国のネイサン・チェン(18)が17日のフリーでは奮起。冒頭の4回転ルッツを成功させ、史上初めて4回転ジャンプに6回も挑んだ。

 3つ目の4回転フリップでは両手をついてしまったがそれ以外(計5回)は成功。技術点(127・64)はこの日の全選手の最高得点で、フリーでの215・08は歴代3位となる自己最高得点となった。

 ショートプログラムを「メダルとか順位のことを考えていたらプレッシャーになってしまった。自分ではコントロールできなかった」と振り返り、「DISASTER(惨事)」と表現した最悪の結果が影響してメダルこそ獲れなかったが、2014年ソチ五輪フィギュア女子の浅田真央(日本)を思わせるフリーでの会心の演技。「今まで経験したことのない低い順位だったから結果なんて気にしなかった。だから自分の演技ができたし楽しめた。期待という名の重圧がなくなったのが良かったと思う」と語ったチェンは、297・35で順位を5位にまで上げて初の五輪を終えた。

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