歩夢 4回転大技3種“黄金構成”計画で「4年後リベンジ」

[ 2018年2月16日 05:30 ]

一夜明け会見に出席した渡部暁斗(左)と平野歩夢
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 スノーボード・ハーフパイプ男子で2大会連続の銀メダルを獲得した平野歩夢(19=木下グループ)が15日、ノルディックスキー複合銀メダルの渡部暁斗(29=北野建設)とともに平昌のJOCジャパンハウスで一夜明け会見に出席した。4年後の北京五輪金メダルに向け、今後は3種類の4回転を含むルーティンに挑戦する考えを表明。20年東京五輪でのスケートボード挑戦の可能性にも言及した。

 世界中を興奮させたショーン・ホワイト(米国)との激闘を終え、平野の視線はすでに次を見据えていた。「リベンジするために4年後また出られればいい」と3度目の五輪に意欲を見せ、金メダルを獲るためのルーティンも思い描いていた。

 「ハーフパイプでの回転数は限界にきている。今できることの完成度を上げて1440を3つ。それが今後のハーフパイプで勝ち続けるなら必要だと思う」。今大会ではソチ五輪後から計画してきたダブルコーク1440(4回転)の連続技を成功させた。現時点で平野とホワイトだけができる超高難度技。そこにもう1つ上積みすることを考えている。

 平野が思い描くのは、すでにある4回転ではなくバックサイドの4回転。連続4回転を決めたのは平野が史上初だったが「バックサイドの1440をハーフパイプでやった人はまだいない」と今度も史上初にこだわる。4回転の連続技から1つトリックを挟み、最終ヒットでバックサイドダブルコーク1440を繰り出す。高回転時代を推し進めた平野はさらに上の次元をイメージしている。

 その中継点となる2年後の東京五輪の可能性にも触れた。スケートボードへの挑戦について「(北京に向けて)時間のない中でのハードなトレーニングになる。はっきり決めてない部分をしっかり整理して考えたら」と前置きした上で「可能性があれば、と考えている」と否定はしなかった。人がやっていないことを成し遂げたい。そう願う平野の可能性はまだまだ尽きない。

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