小平 銀!念願の個人初メダル、美帆と五輪日本女子初W表彰台

[ 2018年2月15日 05:30 ]

平昌冬季五輪 スピードスケート女子1000メートル ( 2018年2月14日 )

平昌五輪スピードスケート女子1000メートル、写真撮影で優勝したテルモルス(左)は小平(右)、高木美の後ろでVサイン
Photo By スポニチ

 女子1000メートルで世界記録保持者の小平奈緒(31=相沢病院)は1分13秒82で銀メダルを獲得した。1500メートル銀の高木美帆(23=日体大助手)は1分13秒98で銅メダルを獲得し、冬季五輪では日本女子初の同一大会複数メダルとなった。女子のダブル表彰台は夏冬五輪通じて初めての快挙。日本のダブルエースは、残る“大本命種目”での金メダル獲得を誓い合った。

 一瞬悔しい顔をして、小平は拳を突き出した。0秒26差の2位。3度目の五輪で初めて個人種目の表彰台に立った日本女子初の世界記録保持者は「100%出し切れた。この銀メダルに後悔はない。諦めずにゴールの先まで滑れて良かった」と胸を張った。

 98年長野五輪。女子500メートル銅メダルの岡崎朋美を見て「鳥肌が立つくらい感動した」。特集は録画して、テープが擦り切れるほどビデオを見返した。14年ソチの代表選考会では岡崎さんから「奈緒ならもう大丈夫!」と世代交代を実現。だが、2度目の夢舞台も花は咲かず、失意のままスケート強国オランダに単身留学した。

 牛舎を改装したようなアパートでの生活。冷蔵庫もなく、ケガをするとスーパーで氷を買って冷やした。2日後の予定を「明日にして」と言われ、面食らった。ペコペコしていると「それをやるな。勝者のように振る舞え」と注意された。生来の心配性は2年の海外生活で一変。帰国後、結城匡啓コーチは「心のたくましさが凄い」と感嘆し、自身も「生き方に迷いがなくなった」と振り返った。

 1人で立った表彰台の景色。「韓国なのにこんなに日本の国旗が揺れているのは初めてなのでうれしい気持ちだった」。次は24連勝中の500メートル。五輪2大会金メダルの李相花(28=韓国)との頂上決戦。完全アウェーの戦いでも、もう心が揺らぐことはない。最強を証明してみせる。

 ▼岡崎 朋美(98年長野五輪500メートル銅メダル)銀メダル獲得おめでとうございます!とても良いレース展開でした。500メートルでは、平常心で臨んでください!結果は後からついてくるから!Go!Go!奈緒!

続きを表示

この記事のフォト

2018年2月15日のニュース