鬼塚“魔の風”で19位「オリンピック、あまり好きじゃないな」

[ 2018年2月13日 05:30 ]

平昌冬季五輪 スノーボード・スロープスタイル女子決勝 ( 2018年2月12日 )

女子スロープスタイル決勝を終え、涙ぐむ鬼塚
Photo By 共同

 女子スロープスタイルは前日(11日)の予選が強風で中止となり、この日の決勝も1時間15分遅れで開始。積もった雪が舞い上がるような悪条件で力を発揮できず、15年世界選手権優勝の鬼塚雅(19=星野リゾート)は39・55点で19位に終わった。

 巨大なジャンプ台を使って空中技を繰り出す種目では、3〜4メートルの風が脅威となる。鬼塚は2回ともに2つ目のジャンプを決められず。「残念すぎて言葉が出てこない。悔しいっていうか“ムッ”って感じ」と涙を浮かべた。

 対策は打ったはずだった。日本チームはジャンプエリアの1つ目と3つ目の台付近にスタッフを配置し、こまめに風の状況を伝えたが、状況は刻一刻と変化。追い風という情報でスタートした鬼塚は結局、向かい風に阻まれた。

 4年前は年齢制限のためW杯に1試合しか出場できず、ソチ五輪代表入りはかなわなかった。そして、平昌では風に泣いた。「オリンピック、あまり好きじゃないな」と本音を漏らしたが、下を向いている時間はない。新種目・ビッグエアの予選が19日に行われる。

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2018年2月13日のニュース