ショートトラック渡辺 最後踏ん張れず、リレーへ「落ち着き必要」

[ 2018年2月10日 23:58 ]

平昌冬季五輪 ショートトラック男子1500メートル予選 ( 2018年2月10日 )

ショートトラック男子1500メートル予選4組、林孝峻(左)を負う吉永(左から2人目)。3着でゴールしたが失格に(AP)
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 ショートトラック男子1500メートル予選が行われ、日本勢は横山大希(23=トヨタ自動車)、吉永一貴(18=愛知・名古屋経大市邨高)、渡辺啓太(25=阪南大職)の3選手が出場したが、いずれも準決勝進出はならなかった。

 5組の渡辺は最後の1周で2人にかわされて4位で予選落ちとなった。

 【渡辺に聞く】

 ―レースを振り返って。

 「自分の展開はできて、残り3周か2周になったところで、韓国の選手がペースを上げた。その時に、ふくらんで周り、ちょっと力を使ってしまった。そこは本当に悔いが残っている」

 ―イメージ通り運べたか。

 「特別な場所と言っていたが、やることは同じだと思っていた。いつもの勝ちパターンのレースができた中でこの結果。1カ所の失敗というか、ミスというか、実力かもしれないけど、そこが悔しい。あそこで落ち着いて滑っていれば、こうはなってなかったと思う。悔しい」

 ―韓国、米国の強い選手がいる中でレースを引っ張った。

 「1位通過を考えたレース展開だった。あれがベストだったと思う。人で判断せずに自分の展開に持って行こうと思っていた。ラストのところの失敗が…。本当にこのワンミスで順位が落ちてしまう。2番目だったのが、一気に4番目まで落ちるのがこの競技の難しさであり、成功したときの面白さでもあるんだなと改めて思ったけど、今は気持ちが整理できていない。4年に1回のレースだったので。気持ちの整理ができない」

 ―盛り上がった会場の雰囲気で感じたことはあったか。

 「やることは一緒だと思ったし、やるメンバーも同じと思った。公式練習で緊張したけど、それが長引いたとは思っていない。力不足でもなく、力を持っているのに、その発揮の仕方を間違えたというのはある。金メダルを取ると決めて挑んだ中でのこのレースなので、まあ、ちょっと悔しいです」

 ―5000メートルリレーでも主力として期待される。

 「落ち着きが必要だと分かった。五輪はなおのさらそれが必要。(今回経験して)同じような失敗はこの場ではしないと思う。他の種目でも、何があっても次こそは。リレーを含めてまだチャンスはある。気持ちを整理して、このレースで思ったことも整理して、受け入れて、受け止めて、次につなげたい」

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2018年2月10日のニュース