稀勢の里 白鵬と成田山で豆まきも…休場続きで「呼んでもらい、ありがたい」

[ 2018年2月3日 15:38 ]

<成田山新勝寺節分会>豪快に豆をまく稀勢の里(左)と白鵬
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 大相撲初場所を途中休場した白鵬(32=宮城野部屋)と稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)が3日、千葉県成田市の成田山新勝寺で行われた節分会に参加した。

 ともに初場所後に公の場に姿を現すのは初めて。白鵬は「久しぶりに人前に出た感じ。(昨年の節分会から)1年は早いなという感じ」と話した。栃ノ心が初優勝を飾った初場所については「いい場所だったんじゃないか。横綱、大関が前半を引っ張り、最後は初優勝。(栃ノ心は)もともと力はあったから」と振り返った。負傷している両足の親指については「右は大丈夫。まだ左の方が(良くない)。寒い日が続いているので、寝起き、動き始めで硬さがある。少しずつ慣らしていきたい」と説明した。

 左大胸筋を痛めている稀勢の里は豆が入った升を左腕で抱え、右手でまいた。「気持ちよくまかせてもらった。毎年(豆まきに)呼んでもらい、ありがたい」と話した。初場所中から稽古を再開し、次に出る場所には進退を懸ける覚悟で臨むことも明言している。「半年以上(皆勤から)遠ざかっているから、そういった強い気持ちでやっている」とあらためて強い決意を口にした。

 横綱審議委員会はケガを治すことを優先するよう求めており、春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)の休場もやむなしと考えている。これらの話を伝え聞いている稀勢の里は「2カ月に1回の(本場所に臨む)体になっている。稽古するのはもちろん、やすむところは休まなければいけない。精神的なものもあると思う。(出場するかどうかは)冷静な気持ちで判断したい」と話した。

 昨年の節分会は新横綱昇進が決まった直後だった。春場所では新横綱優勝を飾ったが、その後は5場所連続休場。「こういう形で戻ってくるとは思わなかった。また、昨年のように声援をいただけるようにしたい。日常生活からしっかりやりたい」。土俵外でもできる限りの精進を続け、復活につなげる考えだ。

 節分会には、関脇・御嶽海、平幕・隠岐の海、遠藤、NHK大河ドラマ「西郷どん」に出演している、瑛太、黒木華、北川景子、桜庭ななみ、沢村一樹らも参加した。力士が参加した2回目までの人出は4万5000人。稀勢の里の新横綱フィーバーに沸いた昨年の6万8000人からは2万3000人減となった。

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