暁斗、地元でオギケンに並ぶ!連勝なら日本人シーズン最多6勝

[ 2018年2月3日 05:30 ]

予備飛躍で2位を記録した渡部暁斗
Photo By 共同

 ノルディックスキー複合のW杯白馬大会は、3日に長野県白馬村で開幕する。W杯個人総合首位で平昌五輪代表の渡部暁斗(29=北野建設)は公式練習で転倒したが、予備飛躍では129メートルをマークし2位。地元・白馬2連戦で連勝すれば今季6勝となり、荻原健司(現・北野建設スキー部GM)に並ぶ日本人シーズン最多タイとなる。悲願の五輪金メダルへ、勢いをつける。

 15シーズンぶりに開催される白馬でのW杯。渡部暁にとって初の地元開催に、白馬の空は歓迎するような青空となった。だが、これが“不運”だった。気温が上がりゆるんだランディングバーンに足をとられ、公式練習で着地後に転倒。「しばらく転んでなかった。(最後に転んだのは)自分でも覚えていないくらい。転ぶのってこういう感じだったかと」と頭をかいた。

 それでも、大事には至らず。目まぐるしく変化する白馬の風にも手を焼きながら、きょう3日のジャンプが中止となった際に使われる予備飛躍は2位。「それなりにまとめられたのはよかった」と手応えを口にした。午後からの距離の公式練習もこなした。

 先週、オーストリアで行われた3連戦「トリプル」で3連勝し、個人総合首位に立った。地元開催のW杯に、総合首位を示すイエロービブを着て凱旋するという巡り合わせに「無事に着られてよかった。しかもここで。記念に取っておきたい。寄贈もいいかな」と表情がほころんだ。

 白馬大会の2連戦に連勝すれば、“キング・オブ・スキー”荻原健の年間勝利数日本人最多の「6」に並ぶ。これまでW杯個人総合では2位が3度。14年ソチ五輪は個人ノーマルヒルで銀メダルで、シルバーコレクターと称されたことも多かった。ソチの雪辱を期す平昌。地元・白馬で個人総合首位を守り、金メダルに最も近い男として五輪に臨む。

続きを表示

2018年2月3日のニュース