松田瑞生、日本新ボーナス1億円狙う!2戦目は海外マラソン視野 

[ 2018年1月30日 05:30 ]

褒賞金500万円の目録を受け取る松田(左)
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 高速マラソン参戦で日本記録更新だ。28日の大阪国際女子マラソンで初マラソン日本歴代3位の好タイムをマークして優勝し、20年東京五輪代表選考会への出場権を得た松田瑞生(22=ダイハツ)が一夜明けた29日、大阪市内で記者会見し「ハイペースで走れるようなレースに挑戦したい」と海外マラソンに挑戦する意向を明かした。

 青写真を描くのは過去に何度も世界記録が出ているベルリンだ。会見場に姿を見せた松田は「体はバキバキです…」と疲労の色をにじませた一方、今後について「海外は経験した方が強みになる。コンディションを考えてレースを選びたい」と目の色を変えた。林清司監督は「例えばベルリンマラソンとか、失敗してもいいから速いペースで押していくレースを経験したい」とベルリン参戦の可能性に言及した。

 13年ぶりの日本記録更新に期待がかかる。過去には05年大会で野口みずきが2時間19分12秒の日本新をマーク。日本歴代記録トップ3はいずれもベルリンで出されたものだ。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーも「海外レースにチャレンジしてもいいかもしれない」とお墨付きを与えている。

 日本記録を更新すれば、日本実業団連合から1億円の報奨金に加えて、選考会で同走するライバルたちにもプレッシャーを与えられる。「五輪に出るより、五輪で戦うという考えに変わった」と心境も変化。9月のベルリンでさらに鍛え上げられた腹筋を披露する可能性は高い。

 ≪今回の報奨金は「貯金かな」≫松田は大阪国際で2時間22分台をマークし、日本実業団連合のマラソン強化策「プロジェクトエクシード」の対象記録を突破。報奨金として500万円をゲットした。林監督とチームにも250万円が贈られた。松田は同連合の西川晃一郎会長から目録を手渡されると寝不足で疲れた顔も笑顔に。「使い道は…貯金かな」と力強い走りとは対照的に控えめに語った。

 ▽マラソン東京五輪への道 女子の場合、来季(18〜19年)までの国内主要4大会(北海道、さいたま国際、大阪国際、名古屋ウィメンズ)で資格を満たした選手と、一定基準を満たしたワイルドカードの選手が、代表選考会にあたるグランドチャンピオンシップ(GC)の出場資格を得る。19年秋以降に行われるGCでは、2人が代表に決定する。もう一人は19年冬以降の「GCファイナルチャレンジ」3大会で設定記録を上回り最速タイムを出した選手となる。

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2018年1月30日のニュース