沙羅3位、10戦連続V逸 本番前残り1戦 ルンビ無敵6連勝

[ 2018年1月28日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第9戦 ( 2018年1月27日    スロベニア・リュブノ、ヒルサイズ=HS94メートル )

W杯ジャンプ女子第9戦 3位になり、歓声に応える高梨。左は優勝したルンビ
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 今季初優勝を狙った高梨沙羅(21=クラレ)は84メートル、86メートルの合計236・3点で3位だった。歴代単独最多の通算54勝目はならず、10試合連続優勝なし。平昌五輪前は28日の第10戦を残すのみとなった。マーレン・ルンビ(23=ノルウェー)が88・5メートル、91メートルの256・0点で6連勝。伊藤有希(23=土屋ホーム)は11位、岩渕香里(24=北野建設)は14位、勢藤優花(20=北海道ハイテクAC)は25位だった。

 またしてもトップ2の後じんを拝した。1回目はアルトハウス(ドイツ)と並んで2位につけた。しかし2回目は引き離された。「1本目、2本目とタイミングが遅れて空中のミスにつながった」と反省した高梨だが「蔵王での課題は克服できている。明日の試合に切り替えて臨みたい」と前向きさは失わなかった。

 蔵王での課題は「まずはしっかりと(板に)乗ること。乗せてから落とす」と語っていた助走姿勢の組み方。この日は助走の出だしでまずしっかりと板に乗り、そこからグッと膝を折って修正に努めた。それでも上位2人の壁は厚く、後方にも脅威が迫っている。

 ソチ五輪銀メダリスト、14〜15年W杯総合女王でもあるダニエラ・イラシュコ(34=オーストリア)が昨年11月の手術から今大会で復帰。2回目にはK点越えの88メートルを飛び、高梨とわずか0・6点差の4位に入った。2月3、4日のW杯が雪不足で中止となり、五輪前に残す大会は1戦のみ。競争はさらに厳しさを増している。

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