宮原 ロシア勢が刺激、高得点に照準 四大陸選手権24日開幕

[ 2018年1月24日 05:30 ]

四大陸選手権の公式練習に熱が入る宮原
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 フィギュアスケートの四大陸選手権は、24日に台北アリーナで開幕する。初日の女子ショートプログラム(SP)に出場する平昌五輪代表の宮原知子(19=関大)は23日、会場で最終調整。世界最強のライバルの復活劇を励みにして、実力を世界にアピールする。女子のフリーは26日、男子はSPが25日、フリーが27日に行われる。

 ライバルの動向が気にならないはずがない。20日までの欧州選手権で、右足甲の骨折から復帰した世界選手権2連覇中のメドベージェワ(ロシア)が合計232・86点で2位。宮原の口から素直な気持ちが言葉に出た。

 「故障から戻してくるのは大変。さすがメドベージェワだと思いました」

 ブランクを経て、トップレベルで戦うことがいかに大変かは、自身が分かっている。昨季発症した左股関節の疲労骨折で、11カ月実戦から遠ざかる経験を今季味わった。互いにアニメ「セーラームーン」が好きという共通項があり、仲はいい。最強のライバルにして友の活躍は、大きな励みになった。

 その欧州選手権では、今季がシニアデビューのザギトワ(ロシア)が世界歴代2位の238・24点で初優勝。グランプリファイナルに続く栄冠に「さすがやなあと思います。自分も頑張らないと」と関西弁で称えた。

 平昌五輪では、ロシア勢2人の実力が抜けているものの、それ以外は混沌(こんとん)としている状況だ。今大会には“2強”をはじめとした欧米のメダル候補はほぼ出場しないが、本番前に実力を世界にアピールする絶好の機会。「点数は意識していません」と本人は自然体ながら、今季ベスト213・49点、自己ベスト218・33点(ともに国際スケート連盟公認大会)を上回りたいところだ。

 24日のSPは後ろから2番目の22番目の滑走に決まった。23日の練習ではフリーで2度ジャンプに失敗する場面があったものの、「前日より状態はいい」と頼もしい。ロシア勢の高得点ラッシュに続く。

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