沙羅、屈辱4位 表彰台逃し危機感「少しのミスも許されない」

[ 2018年1月20日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第7戦 ( 2018年1月19日    山形市・クラレ蔵王シャンツェ )

4位に終わり、ガックリと引き揚げる高梨
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 高梨沙羅(21=クラレ)が過去最大の屈辱を味わった。93・5メートル、93メートルの216・0点で4位に終わり、総合首位のマーレン・ルンビ(23=ノルウェー)が101・5メートル、100メートルの合計260・9点で4連勝。高梨は優勝したルンビと44・9点もの大差、優勝者に過去最大の得点差をつけられてのV逸となった。伊藤有希(23=土屋ホーム)も5位に終わり、日本勢は表彰台を逃した。20日は団体戦が行われる。

 思い詰めたような表情が全てを物語っていた。表彰台を逃したのはまだいいとしても、その得点差は絶望的だった。1メートルは2点に相当するため、44・9点は2回のジャンプで22メートル以上の差になる。ルンビについて聞かれた高梨は「別格だなと思う」と認めるしかなかった。

 3位のアバクモワが「蔵王ではめったにない好天だった」と驚いたほど、穏やかで公平な条件だった。“まぎれ”の出にくい状況で、優勝争いは1回目でほぼ決した。高梨は3位にとどまり、ヒルサイズに迫る大ジャンプを見せたルンビは20点(10メートル)以上先をいっていた。

 助走姿勢がしっくりとハマらないまま、踏み切りに力強さを欠く。札幌で行われた前戦は今季自己最高の2位となったものの、修正に取り組んできた課題が再び頭をもたげた。蔵王は札幌と異なる形状の助走路で「ジャンプ台によって(助走路での)自分のポジションが狂ってしまう」と安定しなかった。「若干、高めの位置で(助走姿勢を)組んでいるのかな」と迷いの残る口ぶりは、修正点を見つけあぐねているようだった。

 11年12月のW杯デビュー戦では、優勝したヘンドリクソン(米国)に42・1点差をつけられて5位だった。今の高梨は、ルーキーの高梨とは違う。それでも当時を上回る自身最大の得点差をつけられた。世界選手権、五輪を含めてもこれだけの大差はなかった。総合2位のアルトハウス(ドイツ)不在の大会で表彰台も逃す苦難の展開。「(女子ジャンプは)少しのミスも許されない試合になってきた」と迫る五輪に危機感は募る一方だった。

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