稀勢もう3敗…“休場危機”64年ぶり2横綱2日連続金星配給

[ 2018年1月18日 05:30 ]

大相撲初場所4日目 ( 2018年1月17日    東京・両国国技館 )

琴奨菊(右)に突き落とされ、早くも3敗目を喫した稀勢の里
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 2横綱が休場危機に追い込まれた。4場所連続休場からの再起を目指す稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)は、平幕・琴奨菊(33=佐渡ケ嶽部屋)の突き落としにあっけなく転がり、4日目で早くも3敗。3日目に初黒星を喫した白鵬(32=宮城野部屋)は、先場所敗れていた平幕・嘉風(35=尾車部屋)にはたき込まれ、敗れた際に左足親指を負傷した。ともに2日連続の金星配給。5日目以降の出場が微妙な状況となった。

 土俵上で横転した稀勢の里は、片膝をついた状態でしばらく動かなかった。負け残りの土俵下では視線が宙をさまよった。4日目での3敗目。ショックの大きさが如実に表情に表れた。支度部屋では報道陣の質問に考え込む様子が続き、「相撲勘が戻っていないのか」と問われると「そうですね」と答えた。

 琴奨菊戦は史上最多を更新する66度目の対戦。全てを知り尽くしている相手に力を出し切れなかった。得意の左四つになったが、右のかいなを返され棒立ちになった。圧力をかけられてから右の突き落としを受けると、踏ん張ることすらできなかった。

 新横綱優勝を飾った昨年春場所で左上腕などを負傷し、そこから全てが狂った。左からの攻めが鳴りを潜め、負傷箇所をかばううちに左足首、腰にも痛みが出た。この日で金星配給は11個目。休場が続くようになった昨年夏場所以降の平幕との対戦成績は11勝11敗(不戦敗を除く)と五分に落ち込んだ。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)は審判部の職務があるため場所中の朝稽古に姿を現すことが少ないが、この日は横綱の状態を確認するため上がり座敷に座っていた。「本場所と稽古場は違う。やればやっただけ、いい相撲になってくる」と相撲勘が戻ることを期待したが、結果は出ない。打ち出し後に稀勢の里と話した師匠は「本人は大丈夫と言っている。出るつもりだと思う」と話した。最終的に出場するかどうかは、嘉風と対戦する5日目の朝に決めることになる。

 稀勢の里が4日目までに3敗したのは、東小結だった09年初場所以来9年ぶり。15日制となった49年夏場所以降で、横綱が同様の結果となったのは22度あるが、皆勤できたのは5度だけだ。「気力は明日(5日目)に向かっているか」という問いに、和製横綱は無言だった。初優勝を飾った昨年の初場所から丸1年。置かれている状況はますます厳しくなってきた。

 ▼藤島審判長 稀勢の里は腰が高い。立ち合いは低いが、当たった後に伸びている。(勝ち星が伸びないのは)精神的な面が大きいんじゃないか。負けるといろんなことを考える。地位が地位だから。

 《そろって連敗は19年ぶり》5日目までに2横綱が同じ日にそろって連敗するのは、1999年秋場所初日、2日目の貴乃花、3代目若乃花の兄弟横綱以来、19年ぶり。連敗がいずれも金星配給だったのは、54年春場所2日目、3日目の千代の山、東富士以来で64年ぶりとなった。

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