はりみう16強 東京五輪に向け混合ダブルス天才ペア始動

[ 2018年1月17日 05:30 ]

卓球全日本選手権第2日 ( 2018年1月16日    東京体育館 )

混合ダブルス3回戦、真剣な表情で戦う平野美宇と張本智和
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 混合ダブルスの張本智和(14=エリートアカデミー)平野美宇(17=同)組は初戦の2回戦、続く3回戦を突破した。16年世界ジュニア選手権以来となる“はりみう”で全日本に初出場し、16強に進出。17日の4回戦に勝てば、同日の準々決勝で17年世界選手権金メダルの吉村真晴(24=名古屋ダイハツ)石川佳純(24=全農)組と激突する可能性が高い。

 2人の天才が躍動した。世界選手権の男子シングルスで史上最年少8強の14歳・張本と、世界選手権女子シングルスで銅メダルの17歳・平野。“はりみう”は初戦の2回戦を3―0で完勝すると、3回戦は0―1からの逆転勝利で16強に進出した。2人は「いいプレーができた」と同じフレーズを口にした。

 混合ダブルスでは2人とも初の全日本。20年東京五輪で実施が決まった同種目の強化のため、日本協会の推薦で出場している。3色用意したユニホームの中から、試合で着用する勝負服を決めるのが平野の役目。試合が始まれば、「サーブのサインとかは僕が出す」と張本が戦術をリードする。

 16年12月の世界ジュニア選手権以来のペア。平野は「全然、しゃべったことがなくて、初めてしゃべった感じだった」と当時を振り返る。あれから1年以上が経過。同じエリートアカデミー所属で取材や講習が一緒になることが多く、コミュニケーションが深まったという。今大会に向けて6日間、一緒に練習しコンビネーションも磨いてきた。

 4回戦を突破すれば、準々決勝は世界一ペアの吉村・石川組との対戦が濃厚。この日は雄叫びが控えめだった張本は、「もっと声を出して、2人でいい連係ができれば」と力を込める。「相手は世界チャンピオンなので、勢いでぶつかっていきたい」と平野も気合十分。2人の天才が力を合わせ、日本の頂へ突き進む。

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2018年1月17日のニュース