稀勢　金星配給で２敗目　逸ノ城の圧力にお手上げ

大相撲初場所３日目 （ 2018年1月16日    東京・両国国技館 ）

逸ノ城（背中）に寄り切られる稀勢の里
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　復調気配だった和製横綱が、相手十分の体勢に持ち込まれて敗れた。左四つを得意とする稀勢の里だが、当たってすぐに右差し。左ものぞいて浅いもろ差しとなったが、逸ノ城に巻き替えられて右四つとなった。両まわしを与えて胸が合うと、関取最重量２１５キロの逸ノ城のパワーは簡単には止められない。防戦一方で２敗目を喫した。

　支度部屋は重い雰囲気に包まれた。初日に黒星発進した時は報道陣の質問に答えたが、この日は無言を貫いた。報道陣の輪が解けると「アーッ」と声を上げてうつむいた。横綱在位６場所で、金星配給は早くも１０個目。逸ノ城には先場所も敗れており、平幕に２連敗するのは昇進後初めてとなった。４場所連続休場から再起を目指す場所で、いきなり窮地に立たされた。