兵庫が14年ぶりV 終盤3区連続区間賞 都道府県対抗女子駅伝

[ 2018年1月15日 05:30 ]

第36回全国都道府県対抗女子駅伝 ( 2018年1月14日    京都市・西京極陸上競技場発着=9区間、42・195キロ )

14年ぶり4度目の優勝を飾り、ガッツポーズでゴールテープを切る兵庫のアンカー・福田
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 兵庫が14年ぶり4度目の頂点に立った。6区・後藤夢(西脇工高3年)、7区・樽本知夏(須磨学園高3年)、8区・石松愛朱加(浜の宮中2年)の3人が区間賞の走りを披露。阪神大震災を知らない世代が「1・17」の思いも背負い2時間15分28秒で都大路を駆け抜けた。連覇を狙った京都は1分13秒差の2位だった。

 14年ぶりにトップでゴールしたにもかかわらず、兵庫のアンカー、福田は喜びより先に安堵(あんど)した。「私が貯金をなくしたらどうしようとプレッシャーでした」

 ギアを入れ替えたのは西脇工高3年の6区・後藤だ。トップとの37秒差を2秒差に縮め、須磨学園高3年の樽本にたすきをつないだ。直後トップに立ち、8区では14歳の石松が区間新にあと1秒と迫る9分42秒で3キロを快走。3区連続区間賞で、勝負を決めた。

 毎年、榎本隆夫監督が必ず話題にするのが23年前の大会翌日に起きた阪神大震災について。「女子駅伝と震災は切り離せない。この大会で頑張ることが風化させない一助になる」。くしくも9人全員が震災後に誕生した“知らない世代”だが、「この駅伝は兵庫の人に元気を与える駅伝と思って走った」(樽本)と意味をかみしめていた。

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2018年1月15日のニュース