暴行を受けた天井 一問一答「正直ちょっとびっくりして、ここまで大きくなるのかって」

[ 2018年1月14日 20:39 ]

小関から暴行された件について、報道陣に説明する天井
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 日本水泳連盟が昨年11〜12月に行ったスペイン合宿で、五輪メダル候補の小関也朱篤(25)から暴行を受けた天井翼(23=ともにミキハウス)が14日、水泳大会が行われている東京辰巳国際水泳場で報道陣に対応した。経緯については、一緒に行うはずの炊飯に天井が遅れたことが原因となり、小関が頭をつかみ拳で腹を、“裏拳”で顎を1発ずつ殴ったと連盟の平井競泳委員長が説明している。天井は冒頭で騒動を謝罪したが、一部を否定。その内容の全て振り返る。

 「今回このような事件でお騒がせしてすいませんでした。記事で僕が遅刻したというのが原因と書かれていたので、何があったかを説明というか伝えたい」。「施設の昼食時間が13時からで、それに間に合うようにご飯を炊飯するということだった。僕が練習終わって着替え終わったのが11時40分頃。まだ時間があったので、そこからサッカーをした時差調整ということで。炊飯当番は全然忘れてなかったので、12時には部屋に戻って、(昼食が始まる)1時間前にはしっかり戻っていましたということです。暴行内容については)昨日、平井先生が話していた通りです」。

 ――殴られた顎の具合は

「事件があった日は痛くて、その次の日も凄い痛くて、ご飯がちゃんと食べられない状況だったのですが、日が経つにつれ、痛みも取れて良くなってきて、いまはまだ通院中で少し違和感が残っているのと、少しかみ合わせの部分、まだはっきりは言えないが、現状はそういう感じです」。

 ――歯医者に通っているのか

「口腔(こうくう)外科です」。

 ――小関にどういう思いを抱いている

「今回は彼の状態を主旨にご報告させてもらいたいので、2人の関係等々はこの場では控えさせていただきたい」(東京都水泳協会幹部)。

「いまの質問で応えられるとこはいいよ。求めているところの2人の会話。(合宿は)最後まで2人でいたんだから」(日本水泳連盟・上野副会長)。

「合宿も始まったところで、周りの選手に迷惑をかけることはあってはならないと感じていたので、この合宿は全体的にも成功させるために一緒の部屋でやっていこうと話はしていました」(天井)。

 ――その後の会話は?

「普通に過ごしていました。いつも通り」。

 ――サッカーから戻って部屋に入って小関の最初の反応は

「自分が部屋入った瞬間に謝罪の言葉を言いまして、その後は平井先生からの説明どおりです」。

 ――平井氏の説明では(合宿に参加していた先輩の)塩浦から小関が怒っていることを知らされたようだが

「部屋に入る直前に(塩浦)慎理さんと会って、小関さん凄い怒っていたぞ、というふうに教えてもらって、僕は1時間前だから十分間に合うだろうと思っていたので、でも(小関が)怒られていたのは事実なので、僕も気遣いが足りなかったなって思います」。

 ――小関が準備し、最後は炊くだけの状態で部屋入ったのか

「だいたいそれぐらいだったと思います」。

 ――戻って来た天井に小関が近寄り暴行した流れか

「部屋に奥行きがあったので、僕が急いで入って行って、謝罪してそこから(暴行が)始まった。そこからは平井先生が言った通り。昨日説明があったと思うんですけど」。

 ――一方で小関が軽く振り払っただけと言っているが

「それは小関がそういうふうに言っているということなので、天井の方から感想はあるかも分かりませんが、今日はケガの状況をみなさんにご報告というところを主旨にさせていただきますので」(都水協幹部)。

  ――泳ぎに影響はないか

「今はないです。ちゃんと練習もできているので」。

 ――騒動をどう受け止めている

「正直ちょっとびっくりして、ここまで大きくなるのかってびっくりしているとこあります」。

 ――コーチに報告した理由は?

「一番は事件があった後、すぐ昼ご飯があって、ちゃんと食べられないぐらいだったので、これは後々、練習にも影響与えるなと思って相談しに行きました」。

 ――自身の中でこの問題は終わったものなのか

「自分自身まだ通院中なので、そこのところは何て言えばいいんですかね。通院中なので何とも言えない。そうですね…」。

 「彼自身まだ通院中ということで、最終的に完治するまでは彼の中では当然終わらないことなんだろうと思うんですけど」(都水協幹部)。

 「ちゃんと答えたほうがいいと思う。いまお話している質問は中途半端になると来週も再来週もずっとこれを繰り返すだけだよ。そういう気持ちがあるのであれば自分の口で。自分の口で体調を、ということでこれを設けただけなんだけど、こんなふうにはなるとは思ってなかったけど。いまの自分の気持ちをもう一回最後に整理しないと。自分として納得していないなら納得していないでいいと思うし」(天井に対して上野副会長)。

「自分はもう納得していると言ったらそうです」(天井)。

 ――小関とは同じ所属だが、今後どうしていく

「今回こういうことがあったんですけど、同じ所属なので、しっかり頑張っていきたいと思います」。

 ――小関が所属先から処分を受けたことには?

「そこら辺もコメントは控えさせていただきます」。

 ――どの時点で完治なのか

「そこはドクターとの相談。通院というか今は検査の結果待ち。先週水曜日(X線検査を受けた)。そこからどうなるか」。

 ――小関から謝罪はあったか

「僕が1回外に出て、(先輩に相談した後)もう1回部屋に戻って謝って、小関さんも殴って悪かったというようなことをおっしゃていただいて、その後、その日の夜、(平井)先生(と担当コーチ)含めて4人の話し合いの場所でも合宿を成功させる意味でも、お互いが謝罪という形はありました」。

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