【砂村光信 視点】サントリーSOギタウ、日本語学び世界基準示した

[ 2018年1月14日 08:30 ]

ラグビー日本選手権兼トップリーグ(TL)総合順位決定トーナメント第2節・決勝   サントリー12―8パナソニック ( 2018年1月13日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<サントリー・パナソニック>後半、流血しながら突進するサントリーHBマット・ギタウ            
Photo By スポニチ

 両チームともハードなディフェンスを繰り返し、相手の強みを消し合う展開となった。その中でターンオーバーはサントリーの5に対し、パナソニックはわずか1。ボールハンターのポーコックの途中交代が響いたが、サントリーは前半も密集でポーコックを排除するプレーを仕掛け、攻撃権を渡さなかった。攻撃が多彩なバーンズの負傷交代も大きく、的が絞りやすくなったサントリーは守備でも迷わず前へ出られた。

 サントリーでは今季加入したギタウの日本語を学ぶ姿勢に感心させられた。シーズン途中でCTBから、より会話が必要なSOに移ったこともあり、自ら歩み寄って日本人が多いバックスを巧みに操った。しかも日本人と変わらぬ体形であの激しいプレー。大物が示した世界基準は格好の指標となったはずだ。

 トップリーグ上位勢はどこもBチームが強く、練習から試合を想定した激しいメニューで鍛えられる。サントリー、パナソニック、トヨタ自動車の3チームはスーパーラグビー参戦も可能なレベル。さらに日本ラグビーを引っ張ってほしい。(元U―23日本代表監督)

続きを表示

2018年1月14日のニュース