初場所恒例、両陛下の観戦を協会が辞退…不祥事続き08年以来

[ 2018年1月12日 05:30 ]

昨年の初場所を観戦された天皇、皇后両陛下
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 日本相撲協会が初場所恒例となっている天皇、皇后両陛下の観戦を辞退したことが11日、分かった。宮内庁の山本信一郎長官が定例会見で、昨年まで3年連続で観戦されている大相撲初場所について、今年は取りやめになったと明らかにした。昨年10月に協会から招待を受けたが、元横綱・日馬富士による傷害事件や立行司の式守伊之助のセクハラ行為などを受け、今週に入って協会から辞退の申し入れがあったという。山本長官は「両陛下も残念に思っておられるだろう」と話した。

 協会側から辞退したのは時津風部屋での傷害致死事件が起きた翌年の08年1月の初場所以来10年ぶり。過去にも角界の不祥事が相次いだ際には数年にわたって観戦を見合わせた時期があった。八角理事長(元横綱・北勝海)は「暴行問題に加えて、新たな不祥事を起こしましたことから、今週初め、1月場所の行幸啓をご辞退申し上げたいとお伝えしました。誠に申し訳なく、おわび申し上げます」とのコメントを発表した。

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2018年1月12日のニュース