【清鶴敏也の展望】防御の圧力のかけ方、その一点が勝敗分ける

[ 2018年1月8日 08:45 ]

全国高校ラグビー決勝   東海大仰星―大阪桐蔭 ( 2018年1月8日    花園ラグビー場 )

練習終了後、バックス陣を集めてカミナリを落とす湯浅監督(右端)
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 決勝戦のポイントは防御での圧力のかけ方、その一点に尽きます。両校が勝ち上がった準決勝。ともに対1、ブレークダウンにおいて、一歩も引かず圧力をかけ続けました。しかもそれを60分間、貫徹したのは見事の一言。ディフェンスのシステムは一緒でやろうとすることも同じです。どちらが前へ一歩出られるか、が勝敗を分けるでしょう。

 差があるとしたら、キック力です。大阪桐蔭のSO高本君は敵陣に入るキックを蹴ることができ、キックの使い方が上手です。雨の天気予報を考えると、地域的に有利に働くのではないでしょうか。とはいえ、それは二次的な要素。やはり圧力のかけ合いでどちらが上回るかです。

 メンバー登録が30人となった今大会、大阪桐蔭はスタメンを1度も変えていません。一方、東海大仰星は21人がスタメンを経験。その辺りもどう影響するのか。ハイスコアの展開とはならないでしょう。30点以内の攻防と予想します。(同志社香里ラグビー部監督、大会シード委員長)

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