葛西8大会連続五輪確実 冬季史上最多 悲願金へ第一関門突破

[ 2018年1月8日 05:30 ]

スキージャンプの葛西紀明
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 ノルディックスキー・ジャンプ男子の45歳、葛西紀明(土屋ホーム)の8大会連続代表入りが確実となった。全日本スキー連盟が定める平昌五輪代表選考対象の大会が、ジャンプ週間最終戦を兼ねた6日のW杯個人第11戦(オーストリア・ビショフスホーフェン)で終了。48位で2回目に進めなかった葛西だが、すでに派遣推薦基準を満たしており、出場すれば冬季五輪史上最多となる。ジャンプ男女の代表は11日に発表される。

 92年アルベールビル大会で五輪に初出場してから26年。葛西は7度目となった前回14年ソチ大会では個人ラージヒルで銀、団体で銅メダルを獲得した。そして今回の平昌大会。橋本聖子氏と並んでいた7度の記録を更新し、日本人単独最多となる8度目の代表入りを確実とした。

 「選ばれればうれしい。(五輪までに)しっかり成績を出さないと」とし、さらに以前から「ここまできたら世界で一人の凄い記録を目指したい」と9、10という数字にも意欲を示してきた。

 だが約1カ月後に迫った平昌五輪に向け、ここまでは不本意な成績が続いている。W杯で個人の最高位は10位。今回のW杯個人第11戦でも48位で2回目に進めなかった。「ここはいつもいい感じで飛べていたので自信を持ってきたが、駄目だった」。試合が始まった日本時間7日は妻・怜奈さんの誕生日だったが、成績を出せなかった。

 それでも次戦は得意のフライングヒルの試合。助走姿勢の修正が現在の課題で「それさえ直れば、また流れがくるんじゃないか」と前を向いた。悲願の五輪金メダルを獲得するため、誰よりも五輪を知り尽くした「レジェンド」はここから調子を上げていくつもりだ。

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2018年1月8日のニュース