ハネタク誓う 18年は東京五輪へ「進化」の年 室伏広治氏に弟子入り

[ 2018年1月7日 11:00 ]

2018年のテーマに「進化」を掲げる羽根田。後ろはポルシェ「カイエン」
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 16年リオデジャネイロ五輪カヌー男子スラロームで、アジア人初の銅メダルに輝いた羽根田卓也(30=ミキハウス)が、昨季を振り返るとともに、今年の抱負を語った。東京五輪まであと2年半。今年を五輪本番に向けた足がかりの年と位置づけた。

 リオ五輪を境に羽根田をとりまく環境は一変した。さわやかなルックスやトーク力でたちまち人気となり“ハネタク”の愛称も浸透。カヌー競技の認知度アップに一役買うべく積極的にメディアに露出したが、競技とのバランスがうまくとれなかった時期もあったという。フィーバーを経験した今、心がけるのは自らの「本分」をおろそかにしないこと。「周りがどう変わっても、いちずにカヌー競技に取り組むことだけは忘れないでいきたい」と足元を見つめ直した。

 昨年12月には04年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏への“弟子入り”も実現した。トレーニング法や体の使い方について学び「新発見ばかりだった」という。引き続き指導を仰ぎ、肉体に磨きをかけていく。

 今年は「進化」する一年にする。「(昨年は)挑戦は一通りできたので、今年はそれを形に変えられる“進化”になれば」と次のステージをにらむ。競技者としての最終目標はもちろん五輪での金メダル。「20年へ向け、今はホップ、ステップ、ジャンプのホップの時点。進化しながらも助走をつけて、20年には大きなジャンプができるような年にしたい」と飛躍を誓った。

 ▼羽根田卓也の16年リオ五輪VTR 準決勝をトップと3.21点差の6位で通過。決勝は「のるかそるかの勝負」と攻めて繊細なパドルさばきでノーミス。ペナルティーなしが生きて3位で表彰台に立った。2位ベニュシュ(スロバキア)とは2.42点差。金メダルのガルガルシャヌ(フランス)とは3.27点差だった。

 ◆羽根田 卓也(はねだ・たくや)1987年(昭62)7月17日生まれ、愛知県豊田市出身の30歳。父・邦彦さんの影響で小4からカヌーを始める。朝日丘中―杜若高―スロバキア・コメニウス体育大―同大大学院。08年北京五輪予選落ち、12年ロンドン五輪7位、16年リオ五輪で日本人初のメダルとなる銅を獲得。家族は父、兄、弟。1メートル75、70キロ。ミキハウス所属。

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