立行司がセクハラ行為 式守伊之助、若手行司に

[ 2018年1月5日 23:45 ]

大相撲冬巡業で、白鵬(右)―鶴竜戦を裁く式守伊之助=2017年12月11日、北九州市
Photo By 共同

 日本相撲協会は5日、昨年12月の冬巡業中に現役最高位の行司である立行司の式守伊之助(58)=本名野内五雄、大阪府出身、宮城野部屋=が10代の若手行司に対してセクハラ行為を行ったと明らかにした。式守伊之助は既に若手行司に謝罪した。

 相撲協会によると、12月16日に沖縄県宜野湾市で行われた冬巡業後に泡盛を飲んで泥酔し、宿泊先で10代の若手行司にキスを数回し、胸部に1度触れたという。若手行司はショックを受け、謝罪を求めた。

 5日夕方に協会に報告があって判明。協会危機管理委員会(高野利雄委員長=元名古屋高検検事長)が双方から事実を確認した。式守伊之助は「泥酔していたので、覚えていない。なぜこのような行為をしたのか分からない」と述べたという。

 若手行司は警察への被害届を提出する意向はないというが、相撲協会は近日中に臨時理事会を開き、懲戒処分を検討する。八角理事長(元横綱北勝海)は「指導する立場の立行司として本当に情けない」と怒り心頭だった。

 冬巡業は元横綱日馬富士関による暴行問題の対応のため巡業部長だった貴乃花親方(元横綱)が同行せず、自覚ある行動が求められていた。

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2018年1月5日のニュース