【解説】どうなる貴親方…理事候補選挙で選ばれた結果の“民意”無視できない

[ 2018年1月5日 08:20 ]

貴乃花親方
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 池坊議長は貴乃花親方が理事候補選で選任された場合、評議員会で承認するか否か態度を明らかにしなかった。ただし、14年1月に公益財団法人となって以降、任期2年の理事候補選は14、16年にも行われているが、評議員会で異論が出たことはない。

 理事候補選挙で選ばれた理事候補は理事会で決議され、評議員会の承認を経て正式に決定する。評議員は3人の親方と4人の外部有識者で構成。そのうち池坊議長が採決に加わるのは、3対3の同数になった場合だけだという。3人の親方が年寄(親方)の全員投票で決まる理事候補選の結果に「ノー」を突きつける可能性は低い。さらに関係者は「評議員会は解任を承認したが判断が難しいという雰囲気だった」と話す。外部評議員4人が“民意”を無視するとは考えにくい。

 公益財団法人では評議員会は理事会の上位に位置付けされており、最高議決機関であるため理事会の決定を覆す権利はある。ただし、投票で選ばれた新理事を個別に「承認しない」という事態は、選挙に不正がない限り起こりにくいと考えられる。 (相撲担当・水口隆博)

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2018年1月5日のニュース