“新生”旭化成V2 初の外国人選手・キプヤティチが8人抜き

[ 2018年1月3日 05:30 ]

スポニチ後援 ニューイヤー駅伝第62回全日本実業団対抗駅伝 ( 2018年1月1日    群馬県庁前発着=7区間100キロ )

2連覇達成となるフィニッシュテープを、ガッツポーズで切る7区・鎧坂
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 “新黄金時代”の到来を告げる2連覇だ。旭化成が4時間52分18秒で昨年に続いて優勝。歴代最多となる優勝回数を23に伸ばした。2区(8・3キロ)で創部以来初の外国人選手となるケニア人のキプヤティチ(24)が9位から8人抜きで、一気にトップに浮上。4区(22・4キロ)でホンダに追い上げられたが、5区(15・8キロ)の村山謙太(24)が区間賞の快走で、2位との差を広げて逃げ切った。

 上州のからっ風も吹き消すような熱気がゴールで待ち構えていた。アンカー鎧坂が仲間の輪に飛び込むと、宙を3度舞った。旭化成の「新黄金時代」幕開けにふさわしい新春の陽光にメンバーの笑顔が映えた。

 純国産を貫いてきた旭化成“らしくない”レースだった。前年に07年の中国電力以来10年ぶりとなるオール日本人布陣でのVを成し遂げた盤石のチームに、今季は創部以来初めての外国人となるケニア人のキプヤティチが加わった。外国人選手が出場可能な2区で20位と出遅れた前回からは一変。キプヤティチが2区を担当したことで穴がなくなった。

 外国人選手の加入はレースだけではなく、チーム全体に好影響をもたらした。5区区間賞の村山が「メンバー争いの激しさは去年や一昨年になかった」と言うように、日本人の枠が7から6に減ったことで競争が生まれ、戦力の底上げにつながった。昨年は18年ぶり優勝で復活を印象付けた。今年は外国人選手を新たに加えた「新生旭化成」をアピールするのにふさわしい元日勝利となった。

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2018年1月3日のニュース