東海大仰星、トライ数差で8強 怪物ジュニアが絶体絶命の危機救う

[ 2018年1月1日 14:15 ]

第97回全国高校ラグビー大会第4日   東海大仰星(大阪第2)27―27秋田工(秋田) ( 2018年1月1日    大阪府東大阪市・花園ラグビー場 )

 怪物ジュニアが絶体絶命の危機を救った。同点の試合終了間際、東海大仰星のWTB河瀬諒介(3年)が秋田工のWTB下山輝(3年)をインゴールでタックル。グランディングを許さなかった。

 「取られたら負けるのは分かっていた。絶対に止める気持ちだった」

 ただし、ボールごとうまく封じたと思われたタックルは、ハイタックルの反則を取られた。認定トライにならず、「助かった」は本音。再びゴール前から秋田工にフォワード戦を強いられ、これをしのいでトライ数差で8強を決めた。トライ数は東海大仰星が5、秋田工が2だった。

 父・泰治さんは大工大高(現常翔学園)時代に怪物と騒がれたフォワードで、全国制覇を果たした。明大に進み、日本代表のジャージーも着た名選手だった。

 1メートル83、82キロの息子はバックスで高校日本代表候補。この日は、両サイドのトライが多く、GK成功は5本中1本とキッカーとしては精彩を欠いたものの「ここからは楽な試合はない。このしんどい経験が次につながると思う」と、引き分けの教訓を胸に刻んだ。

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2018年1月1日のニュース