目黒学院 タイ人司令塔プスパコム、“8カ国軍団”初戦勝利導く

[ 2017年12月30日 05:30 ]

2回戦への抱負を語った目黒学院のタイ出身SOプスパコム
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 多国籍軍団の司令塔はタイ人!全国高校ラグビー大会(花園ラグビー場)は、30日にシード校が登場し2回戦16試合が行われる。Bシードの目黒学院(東京第1)は29日、東大阪市内で長崎南山(長崎)戦に向けて練習を行い、バンコク出身のSOプスパコム・ピーラナツ(2年)は「いいアタック、いいディフェンスができるようにしたい」と日本語で抱負を語った。

 トンガ人留学生や日米ハーフら、8カ国のルーツを持つ選手がそろう同校。ほほ笑みの国から来たプスパコムは、元タイ代表WTBの父の下で5歳からラグビーを始めた。中学の途中まで通ったワチラウット王立学校はラグビーグラウンド5面を持つ同国の名門だが「竹内(圭介)監督に誘われて」留学を決意。世界ランキング76位のタイから来日当初は苦労の連続だったが、華麗なパス回しで10番に定着。今では「日本代表になりたい」と意気込む。

 来日後は一度も帰国しておらず「寂しい時もある」と話すが、卒業までは帰国予定なし。花園で名を上げて、いつか故郷に錦を飾る。

 ≪怪力ハラシリはトンガ人≫プスパコムのほかにはチーム一番の怪力の持ち主、No・8ハラシリ・シオネやCTBヴァカラヒ・シオエリ(ともに3年)がトンガ人留学生。ロックのネフ真(まこと、3年)は父がスイス人のハーフで、父がナイジェリア人の快足WTBエドバー・マビン(3年)は、姉に日本短距離界のホープであるイヨバ(日大)を持つ。来年4月には日大へ進学予定のハラシリは「圧倒したい」と初戦へ意気込んだ。

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2017年12月30日のニュース