「スポーツデータ解析コンペティション」審査会開催、年々高まる注目度

[ 2017年12月28日 05:30 ]

スポーツデータ解析コンペティション審査会の模様
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 大学の研究機関によるスポーツ統計科学・分析を推進する「スポーツデータ解析コンペティション」(主催・日本統計学会スポーツ統計分科会、協力・スポニチ)の審査会が都内の統計数理研究所で開催された。

 審査会は23日に行われ、各大学の研究室など70チームが応募。研究対象にはプロ野球、Jリーグ、バスケのBリーグが設定されており、データスタジアム社が提供する試合データを活用して統計学による分析の成果を競う。この日は予備審査を通過した17チームが、会場を埋めた約120人の聴衆に対して研究成果を発表した。

 今年度で7年目を迎える同コンペには、大手企業やスポーツ業界などから注目度が年々高まっている。参加した学生の進路も多様化している。今年度のプロ野球ドラフト会議でDeNAに4位指名された斎藤俊介投手も立大時代に参加経験があるなど、アナリストや民間企業への就職だけでなくプロアスリートにも人材を輩出しつつある。幹事を務める中大の酒折文武准教授は「さらにこのコンペの情報発信に力を入れて、企業やスポーツ業界に学生の研究成果を還元できる機会をつくれるようにしていきたいです」と話していた。最優秀賞などの表彰式は18年3月に開催予定。

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