高木菜「本当に感動した」 フィギュア宮原の好演技を刺激に平昌選考会へ

[ 2017年12月26日 12:56 ]

<スピードスケート平昌五輪日本代表選手選考競技会・前日練習>隊列を組んで滑る高木美帆(左)と高木菜那
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 スピードスケート女子の高木菜那(25=日本電産サンキョー)が“宮原魂”で五輪切符をつかむ。18年平昌五輪のスピードスケートの代表選考会は27日に長野市エムウエーブで開幕。26日に会場で調整した高木菜は、「ここまで来たので、あとは自分の滑りに集中するだけ」と静かに気合を入れた。

 右膝に不安を痛みを抱える25歳は国立スポーツ科学センターでのリハビリで、フィギュアスケート女子で左股関節疲労骨折からの復活を目指していた宮原知子(19=関大)と一緒になった。一緒に食事に行くなど交流があり、宮原が平昌切符を決めた全日本選手権もテレビで観戦。「(切符を)獲りにいく、勝ちにいく気持ちが演技や表情に出ていた。その中で落ち着いて自分の滑りをしていたのが本当に感動した。すごく刺激になった」と宮原の好演技を胸に刻んだ。

 平昌には妹・美帆との姉妹出場も懸かる。10年バンクーバー五輪は美帆が代表に入り、14年ソチ五輪は菜那が日の丸を背負った。「8年前は(妹のことが)うらやましくて、4年前は自分が出るんだってガムシャラにやっていた。今回は五輪で金を獲るための4年だった」。今大会は1500、3000、5000メートルの3種目にエントリー。宮原のように、完璧な滑りで夢舞台への道を切り開く。

 ▽スピードスケート平昌五輪代表の道 日本は女子10人、男子8人が出場できる。女子は3枠の500メートル、1000メートル、1500メートル、3000メートル、2枠の5000メートルとマススタートと、全種目で最大数。男子は長距離以外の種目で最大数を確保している。W杯前半4戦で日本スケート連盟が設定した条件を満たした女子500メートル、1000メートルの小平奈緒、1500メートルの高木美帆は今大会出場を条件に代表入りが決まっており、そのほかの代表は今大会の成績を踏まえ30日に発表される。

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