白鵬、横綱在位63場所は史上最多タイ 貴ノ岩は幕内から十両へ転落

[ 2017年12月26日 08:21 ]

白鵬(左)と貴ノ岩
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 日本相撲協会は26日、大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付を発表し、横綱・白鵬(32=宮城野部屋)は北の湖と並び史上1位の在位63場所を記録した。元横綱・日馬富士(33=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ)による暴行事件の被害者である貴ノ岩(27=貴乃花部屋)は幕内から十両へ転落した。

 史上最多40度の優勝を誇る白鵬は暴行を防げず、大相撲の信用失墜を招いた責任を問われ、来年1月の給与を全額(282万円)不支給、2月の給与を50%減額(141万円)とする処分を20日の臨時理事会で受けた。処分以外にも、同日の横綱審議委員会の後の会見では、北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)から乱暴な取り口に異例の苦言を呈されるなど、厳しい視線が向けられている。白鵬は処分について「正面から受け止めるしかない。一からやっていきたい」とコメント。初場所は名誉ばん回の場所となる。

 一方、貴ノ岩は10月下旬の暴行で負傷し、11月の九州場所を全休。東前頭8枚目から東十両3枚目に下がり、12場所連続で在位した幕内から落ちた。貴ノ岩が東十両3枚目で初場所を全休した場合には幕下転落が濃厚だったが、相撲協会は12月20日の臨時理事会で、診断書を提出すれば、3月の春場所では十両最下位の西14枚目にとどめる特別救済措置を決定。鏡山危機管理部長は、今回のみの例外措置であるとした上で「一方的な暴力を受けた被害者なので、協会全体で守るべき力士と理事会で確認した」と説明した。

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2017年12月26日のニュース