仙台育英、圧冠23年ぶりV エカラレ史上初3年連続区間新

[ 2017年12月25日 05:30 ]

男子第68回・女子第29回全国高校駅伝 ( 2017年12月24日    京都・西京極陸上競技場発着=男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ )

<高校駅伝・女子>優勝した仙台育英のメンバーはVサイン(左から)1区・三浦、2区・エカラレ、3区・鈴木、4区・武田、5区・木村
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 自分のためでなく、チームのために仙台育英のエカラレはスパートをかけた。1キロ地点でトップに立った2区。後続の足音が聞こえない独り旅でも、デッドヒートのように先を急いだ。3年連続の区間新。史上初の偉業で、23年ぶりの優勝へ導いた。

 「チョーうれしいです」。女子高生らしいフレーズを3度繰り返した後で、本音が口を突いた。「一昨年も、昨年もいい走りができたけど、優勝できた今年が一番うれしい」

 一昨年は29人抜き、昨年は27人抜き。驚異のまくりは、裏を返せば、それでも優勝できないチームの弱さだった。春先のテーマは「エカラレ頼みからの脱却」。底上げを図り、エースをアンカーに置ける布陣を目指した。本番では、ライバルが1区にエース級をそろえることを見越し、「2区で大きく離されない作戦」(釜石慶太監督)のために、留学生を“定位置”で起用。1区の三浦が7位でたすきを渡した時、「8割方、勝ったと思いました」と打ち明けた。卒業後は豊田自動織機へ。トラックで20年東京五輪を目指す。

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2017年12月25日のニュース