歩夢「五輪で目指すところは一つ」スキー代表第1弾12人発表

[ 2017年12月23日 05:30 ]

取材に応える平野
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 全日本スキー連盟は22日、都内でスノーボードなど平昌五輪代表12人を発表した。男子ハーフパイプではソチ五輪銀メダルで、今季W杯2連勝と勢いに乗る平野歩夢(19=木下グループ)が順当に選ばれた。今回発表されたのは一部で、スキーの全代表は来年1月下旬に出そろう予定だ。

 W杯中国大会を優勝で終えこの日帰国した平野は、休む間もなく代表発表の会見に臨んだ。「内定をもらって安心した部分もある。残り限られた時間で自分のスキルを上げていきたい」と疲れたそぶりも見せず、淡々と語った。15歳74日で雪上競技史上最年少メダリストとなった前回のソチ五輪から4年。銀メダルを胸にあどけない表情で表彰台に上っていた姿は今はない。

 今年3月には左膝の内側側副じん帯損傷に加えて腹部を強打し肝臓も痛めた。スノーボードから離れたことで不安も感じていたが、9月の開幕戦で2位。「気持ちが慣れてきた。いい流れをキープできている」。その後はW杯ではケガの原因ともなった大技「ダブルコーク1440(縦2回転横4回転)」を決めるなど優勝という結果に加え、内容でも好調さを証明している。

 「五輪で目指すところは一つしかない。高さだけではなくバランスの取れた滑りが大会で出せたら良い結果になると思う」。日本のエースとなった男はソチの“忘れ物”を取りに行く。

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