渡部暁斗の妻・由梨恵HP2位!初表彰台「夫婦で五輪」前進

[ 2017年12月23日 05:30 ]

女子ハーフパイプで2位に入り、笑顔でシャンパンを振りまく渡部由梨恵
Photo By 共同

 フリースタイルスキーW杯が22日、中国張家口・密苑でハーフパイプ(HP)決勝が行われ、女子の渡部由梨恵(白馬ク)が86・20点で2位に入り、W杯で自身初となる表彰台に立った。これまでは8位が最高だった。渡部はノルディック複合の暁斗の妻。鈴木沙織(城北信用金庫)は5位だった。15歳の張可欣(中国)が88・80点で初優勝した。日本勢が予選で全員敗退した男子はトマ・クリーフ(フランス)が初めてW杯を制した。

 渡部は、世界女王の小野塚や昨季の種目別覇者マルティノ(フランス)らが欠場したチャンスをものにした。念願の表彰台に立って、ノルディックスキー複合のエースで夫の暁斗と夫婦での五輪出場に大きく前進。「正直うれしい。自分のやろうとしていたことが試合で全てできた」と喜びに浸った。

 「リスクを抑えた演技構成」で手堅く滑った。2回転から後ろ向きの滑りへスムーズにつなぎ、1回目で86・20点を出した。残りの2回で得点を更新することはできなかったが、表彰台圏内は最後までキープした。W杯で8位以内が1度以上という全日本スキー連盟が定める五輪派遣推薦基準をクリアした。一つ肩の荷を下ろし「次は後ろ向きの2回転が決められるように頑張っていく」とさらなる演技の向上を期した。

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