真凜、出遅れ…SP6位 「不安」的中で平昌代表への道かすむ

[ 2017年12月22日 05:30 ]

フィギュアスケート全日本選手権第1日兼平昌冬季五輪代表最終選考会 ( 2017年12月21日    東京都調布市・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

SPの演技をする本田真凜
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 史上最大の逆転劇で夢切符をつかむ。女子ショートプログラム(SP)で、本田真凜(16=関大高)は66・65点で6位。冒頭の連続3回転は決めたが、「不安だった」という3回転ループで大きくバランスを崩した。ステップもレベル3で得点は伸びず。「悔いの残る演技にはなったけど、思い切って滑れた。やりきった感はある」と振り返った。

 今季GPシリーズは2戦とも5位で、世界ランクなどでも現時点で平昌五輪の選考対象外。今大会で表彰台なら選考対象となるが、今季の戦いぶりから現実的には優勝が必要だ。過去、全日本女子の最大の逆転劇は13年。SPで浅田真央に2・82点差をつけられた鈴木明子が、フリーで逆転したのが最大だ。男子でも05年の5・38点差の逆転が最大。首位・坂本と本田は6・94点差。数字上は絶望的だが、夢は諦めない。

 この日は応援に来られなかった女優でフィギュアスケーターの妹・望結(13)と紗来(10)が、あす23日のフリーは会場で声援を送る。「大きな幸せを咲かせられるように。家族で積み重ねてきたものをまた一つ積み重ねて、喜ばせるような演技をしたい」。全日本の歴史に新たな1ページをしるした時、五輪へ道はつながる。

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