NBA元レイカーズのブライアントが永久欠番セレモニーに出席 2つの欠番は異例

[ 2017年12月19日 16:22 ]

永久欠番セレモニーに出席した元レイカーズのブライアント氏(AP)
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 NBAファイナルで5回優勝し、球宴に18回選出された元レイカーズのスーパースター、コービー・ブライアント氏(39歳)の「永久欠番セレモニー」が18日に行われ、ロサンゼルスのステイプルズ・センターに同氏がつけていた背番号「8」と「24」の2つのユニフォームが掲げられた。

 セレモニーはレイカーズ対ウォリアーズ戦のハーフタイムに行われ、かつてのスター選手で現在レイカーズの球団社長を務めているマジック・ジョンソン氏(58歳)が司会進行を担当。会場にはファイナル制覇をともに達成しながら、現役時代は“犬猿の仲”と噂されたシャキール・オニール氏(45歳)も姿を見せた。

 ブライアント氏は18歳でのNBAデビュー時からつけていた8番で通算1万6777得点、その後は24番で通算1万6866得点。ほぼ同じ成績を残しているが「8番は24番には絶対にないものを持っている。8番は身につけていた時には髪の毛がちゃんと伸びる力があった」と“格差”を語って詰めかけた地元ファンを笑わせた。

 ファイナル制覇16回を誇るレイカーズで永久欠番となった選手は10人目。ただし同一選手の2つの背番号が永久欠番になるのは初めてとなった。ブライアントはNBAでレイカーズ一筋に20シーズン、プレーして歴代3位の通算3万3643得点を記録。現役最後となった2016年4月13日のジャズ戦では驚異的な60得点をマークして花道を飾った。

 その実績から永久欠番は間違いなかったが、2つの背番号があったために、レイカーズがどちらを選択するのかが注目されていた。しかし球団側は両方を選択。アリーナ内には他の名選手のユニフォームとともにブライアントの“2着”が掲げられた。

 ブライアントは「周囲にあるそのユニフォームがあったからこそ、自分は奮い立ち、高いレベルに押し上げてくれた」と、カリーム・アブドゥルジャバー(33番)、マジック・ジョンソン(32番)、ウィルト・チェンバレン(13番)、シャキール・オニール(34番)らチームの偉大なOBたちに感謝の意を表明。場内からは大きな拍手がわき起こった。

 なお試合はウォリアーズが延長の末にレイカーズを116―114(前半57―53、延長14―12)で退けて9連勝で24勝6敗。ケビン・デュラント(29歳)が36得点、11リバウンド、8アシストをマークし、延長の残り6・4秒に成功させたシュートが決勝点となった。

 レイカーズは3連敗で10勝18敗。11月29日のこのカードでも延長で敗れていたが(123―127)、ブライアント氏の記念すべき日に雪辱することはできなかった。

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