川内が3年ぶり優勝、五輪選考会切符獲得 代表“復帰”へ含み

[ 2017年12月18日 05:30 ]

防府読売マラソンを2時間10分3秒で優勝した川内
Photo By 共同

 防府読売マラソンは17日、山口県の防府市陸上競技場発着で行われ、川内優輝(埼玉県庁)が2時間10分3秒で3年ぶり3度目の優勝を果たした。3日の福岡国際マラソンで2時間10分53秒をマークした川内は、対象2レースの平均が2時間11分以内となり、20年東京五輪の代表選考会への出場権を獲得した。

 視覚障がい女子は道下美里(三井住友海上)が2時間56分14秒の世界新記録で制した。従来の記録は2015年のロンドン・マラソンでエレーナ・パウトワ(ロシア)が出した2時間58分23秒。

 百戦錬磨の川内でも3年ぶりの優勝は味わい深かった。30歳は「タイム以上にとにかく勝ちたいと思っていたのでうれしい」と喜んだ。30キロすぎで「本当に力のある選手を絞りたかった」と一度ペースを上げた。一時は浜崎に先頭を譲ったが、33キロすぎの下り坂で一気に加速し突き放した。

 8月の世界選手権を日本代表最後の試合と位置づけていた。だが、これで20年東京五輪の代表選考会の出場権を獲得。「権利があれば選ぶことはできる。それに関しては良かった」。微妙な物言いながら、19年9月以降に予定される選考会出場へ含みを残した。

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2017年12月18日のニュース