【中井孝治の目】麗楽 「抜け」のうまさ感じさせた「1080」

[ 2017年12月12日 08:30 ]

スノーボード W杯ビッグエア決勝 ( 2017年12月10日    米コロラド州コッパーマウンテン )

表彰式で笑顔の岩渕麗楽
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 ビッグエアの女子は1080を決めれば優勝に手が届く状況にある。今大会でその難度をやったのは岩渕だけだった。女子ならば回転軸をずらしたダブルコーク1080(縦2回転横3回転)の方が、遠心力を利用して回りやすい。この日の岩渕は後半の縦1回転は入っていたが、フラット気味の1080。その分、「抜け」のうまさを強く感じさせた。踏み切りでは板が真っすぐ抜けることが理想。飛び出す前に板が回転し始めると「早抜け」と言って、高さと飛距離が落ちる。ただし、しっかり抜けると今度は回転力が足りずに回りきれない。そのバランスが難しいが、岩渕はあんな小柄でもしっかりと踏み切れていた。夏場の練習のたまものだろう。

 ビッグエアは何よりも一発の飛びがデカい。ハーフパイプは高く飛んでも3〜5メートル程度だが、ビッグエアは20メートルぐらいになる。その気持ちよさが競技の魅力。誰が一番難しい技を飛んだのかも分かりやすく、見ている人にとっても楽しいはずだ。(プロスノーボーダー、ソルトレークシティー五輪男子ハーフパイプ5位)

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