ブラウンズがついに開幕１３連敗　リーグ９年ぶりの全敗まであと「３」

延長で致命的なミスを犯したブラウンズのＱＢカイザー（ＡＰ）
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　ＮＦＬブラウンズは１０日、地元クリーブランド（オハイオ州）でパッカーズと対戦。第３Ｑ終了時点で２１―７（前半１４―０）とリードし、６万７０００人の地元ファンに今季初勝利の期待を抱かせた。

　しかし第４Ｑに入って形勢逆転。残り１７秒、パッカーズのＱＢブレット・ハンドリー（２４歳）からＷＲダバンテイ・アダムス（２４歳）に１ヤードのＴＤパスが通って土壇場で試合は振り出しに戻った。

　延長に入ると、この日２８回中２０回のパスを通して２１４ヤード、３ＴＤをマークするなど健闘を見せていた新人ＱＢディショーン・カイザー（２１歳）がリズムを失って四苦八苦。自陣３３ヤード地点から投げたボールは相手守備陣の手に当たって高く舞い上がり、これをパッカーズのセーフティー、ジョシュ・ジョーンズ（２３歳）にインターセプトされた。

　このあとパッカーズのＷＲアダムスがショート・パスを受けたあとブラウンズのディフェンスを巧みにかわしてエンドーゾーンに突入。２５ヤードの決勝ＴＤとなって延長９分５５秒で激闘は幕を閉じた。

　これでブラウンズは今季１３戦全敗。延長敗戦は１０月２２日のタイタンズ戦（９―１２）を含めて２回目で、２季目を迎えたヒュー・ジャクソン監督（５２歳）の通算成績は１勝２８敗となった。昨季は１５戦目のチャージャーズ戦に２０―１７で勝って全敗を免れたが、今季もまたその危機と直面。残り３試合の相手のうち２つはレイベンズ（７勝６敗）とスティーーラーズ（１１勝２敗）とあって、敵地シカゴ（イリノイ州）で行われる２４日のベアーズ（４勝９敗）戦が白星を挙げる唯一のチャンス？になるかもしれない。

　なお１６試合制のシーズンで全敗を喫したのは２００８年のライオンズだけ。ブラウンズはここ５０試合で４勝４６敗という成績ながらまだ“完全敗北”は喫していなかったが、いよいよ崖っ縁に立たされることになった。

　勝ったパッカーズは７勝６敗となってプレーオフ争いに踏みとどまった形。２０１１年のスーパーボウルでＭＶＰとなったＱＢアーロン・ロジャース（３４歳）が鎖骨の骨折で戦列を離脱したあとは３勝４敗となった。