新葉、動じず5位発進 直前に宮原高得点も「何も感じなかった」

[ 2017年12月9日 05:30 ]

フィギュアスケートGPファイナル 女子SP ( 2017年12月8日    名古屋市ガイシプラザ )

華麗な演技を披露する樋口
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 タフな樋口がそこにはいた。一つ前に滑った宮原がいきなり高得点を出したが「私以外はきっといい点が出るんだろうなと思っていた。何も感じなかった」と動じない。SP曲「ジプシーダンス」のリズミカルなメロディーに乗って73・26点をマークした。

 浮き沈みが大きかった昨季なら、この得点は出せなかったはずだ。前日練習も、この日の午前の練習も、ジャンプのミスが目立った。くじけそうな心に負けなかった。「ここまでいい感じできた。1日や2日で調子が悪いだけで調子が狂うことはないと考えた。絶対大丈夫だと思った」。3回転フリップはエッジの使い方の軽微な違反を取られたが、無難にまとめた。

 軒並み高得点のため、順位は5位にとどまった。しかし、滑りにスピード感がある16歳には、評判がいいフリーがある。映画「007」の曲で繊細かつ大胆に舞う。「集中して自分らしい(フリーの)007を演じたい」。“わかばボンド”が見る人を魅了する。

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2017年12月9日のニュース