宮原&新葉、メドベと五輪出たい!最高の舞台、選手と対戦切望

[ 2017年12月7日 05:30 ]

華麗な演技を見せる宮原知子
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 国ぐるみのドーピング問題でロシアが平昌五輪から除外され、フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナルに出る日本女子に戸惑いの色が浮かんだ。宮原は「どの国の選手も五輪に出場してもらいたい気持ちがある」と感想を口にした。ルールにのっとった上で、最高の舞台で最高の勝負をしたいという気持ちは、アスリートとして当然の願望だ。

 樋口も複雑な表情を浮かべた。渦中のフィギュア大国は国としての出場は遮断されたものの、潔白な選手など条件を満たせば個人で参加できる。世界選手権連覇中で、金メダル候補のメドベージェワは同世代で親交がある友人とあって「(一緒に出たいと)強く思っている」と願望を口にした。日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長も「(ロシアが)出てきて戦いたい」と力を込めた。

 そのメドベージェワが右足甲の骨折で不在とはいえ、今大会は五輪前哨戦の強豪メンバーがそろう。繰り上がり出場の宮原の状態は右肩上がり。左股関節の疲労骨折から復帰3戦目で「(状態は)92%ぐらいかなと思っている」と、おどける余裕も。優勝した前戦のスケートアメリカが80%。100%の仕上げを目指す全日本選手権へ向けて1段ずつ階段を上がっている。

 ジャンプの修正を図ってきた樋口は「できないところや不安なところが克服できるような練習ができた」と、初出場の舞台に気後れはない。女子は8日がショートプログラムで9日がフリー。ロシア勢の五輪参加は不透明だが、日本勢は自身の滑りに集中し、世界に力を示す。

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