ロシア、平昌五輪ボイコットせず プーチン大統領個人参加容認

[ 2017年12月7日 01:05 ]

プーチン大統領
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 ロシアのプーチン大統領は6日、国際オリンピック委員会(IOC)が同国の組織的なドーピングを認定し、来年2月の平昌冬季五輪から選手団の除外を決めた問題で「ロシアにも一部悪いところがあった」として、ロシア人選手の個人資格での参加を「政権が邪魔することはない」と容認する姿勢を示した。一部にあったボイコットの可能性は、事実上なくなった。

 IOCは5日、スイスのローザンヌで理事会を開き、ロシア選手団の除外を決める一方、国旗や国歌を使用しない形での個人資格での参加を認めた。ロシアは12日にも選手の個人資格による出場の是非を最終判断する見通し。

 IOCは過去に違反歴がないことや、大会前の検査など厳格な条件をクリアし、潔白を証明した選手のみに個人資格での参加を容認した。国のドーピングへの関与を一貫して否定していたロシアにとっては、処分受け入れのハードルは高いとみられていた。レベジェフ下院副議長は「五輪を完全にボイコットすべきだ」と訴えていた。

 昨夏のリオデジャネイロ・パラリンピックでロシア選手団を大会から締め出した国際パラリンピック委員会(IPC)は、22日に平昌大会への参加可否を判断する。

 今回のIOCの処分と今後のロシアの反応はIPCの姿勢にも影響を与えるとみられる。メダルを量産してきた冬季スポーツ大国が五輪、パラリンピックから不在となる懸念が示されていた。(共同)

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2017年12月6日のニュース