美帆、日本新でV 女子3000日本勢初快挙!W杯通算5勝目

[ 2017年12月3日 05:30 ]

スピードスケートW杯・第3戦 ( 2017年12月1日    カナダ・カルガリー )

表彰式で金メダルを胸に副賞の帽子をかぶる高木
Photo By 共同

 開幕し、女子3000メートルは女子中長距離エースの高木美帆(23=日体大助手)が3分57秒09の日本新記録を樹立し、この種目の日本勢初優勝を果たした。02年に同じリンクで田畑真紀(43=ダイチ)が出した五輪種目で最古の日本記録を3秒92も塗り替え、W杯通算5勝目とした。

 標高1000メートル超の高速リンクを未体験の速さで滑り抜けた高木美は「喜びより疲労の方が大きくて…。けっこうつらかった」と膝に手を突き疲労困憊(こんぱい)の表情を見せた。

 五輪金メダリストのブスト(オランダ)ら強敵ぞろいのレース。3分58秒10をマークした女王の次の組で、中盤までのペースはやや遅れた。だが、終盤に粘りを見せた。「大きく落とさないように」と心掛けていた通りにラップタイムの落ち幅を最小限に抑えて、サブリコバ(チェコ)ら、長距離のスター選手を抑えて堂々と表彰台の真ん中に立った。

 デビット・ヘッドコーチに飛びついて喜びに浸り「強かったぞ」と称える師に、満面の笑みで応えた。海外メディアの取材も受けるほど注目は集まったが「周りがどれくらいの状態で臨んでいるか、分からない」と浮かれることはない。スケート界の中心選手に育ちつつある23歳は「獲れた順位よりも、できたことを次につなげたい」と頼もしかった。

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2017年12月3日のニュース