ウッズが301日ぶりに競技に復帰 初日は3アンダー 復活の兆し

[ 2017年12月1日 11:46 ]

301日ぶりに競技に復帰したウッズ(AP)
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 ゴルフのメジャー大会を14回制しているタイガー・ウッズ(41歳=米国)が11月30日、自身の基金が主催するバハマでのトーナメント「ヒーロー・ワールドチャレンジ」の第1ラウンドで3アンダーの69をマークし、初日は8位(出場18人)につけた。

 この大会はツアー外の競技でアーニー・エルス(48歳=南アフリカ)が設計したオルバニーGC(7309ヤード、パー72)で開催。ウッズにとっては今年2月の欧州ツアー「ドバイ・デザートクラシック」の2日目を腰痛で棄権して以来、301日ぶりのトーナメント出場で、4月20日に脊椎の手術をしてからは224日ぶりの本格復帰となった。

 初日は今年の全米プロを制したジャスティン・トーマス(24歳=米国)とのラウンドだったが、ウッズは1番の第1打で17歳年下のトーマスを30ヤードほどオーバー。この日は300ヤード以上のティーショットを再三にわたって披露しており、完全復活をうかがわせる1日となった。

 アウトは3番(パー5)と8番(パー3)でバーディーを奪って35でターン。インでは10番、13番、14番(いずれもパー4)でバーディーを奪い、9番と15番(パー5)でボギーをたたいたものの、首位のトミー・フリートウッド(26歳=英国)とは3打差というまずまずの滑り出しとなった。

 「自分としてはとてもいい感じだ。首位に3打差というのも満足。8Iを使った2番(187ヤード、パー3)でリズムをつかんだし、向かい風だった3番の第1打(2Iで265ヤード)を終えたときに“ああ、これで戻れたんだ”と確信したよ」と手応えを感じ取っていた。

 手術を受けたあと、5月には薬物を摂取した状態で車を運転して逮捕されるなど私生活での乱れも目立ったこの1年。しかしこの日のプレーを見たエルスは「とても力強いスイング。積極的な一面をのぞかせたね」とウッズのプレーぶりを高く評価した。

 世界ランクは1199位まで下がったが、どん底からはい上がるための“戦闘態勢”にいよいよ突入した形。同じ組で回ったトーマスも69でホールアウトしており「さあ、これで彼(ウッズ)をやっつけるのが楽しみになってきた」と復活の兆しを見せた“大先輩”に自分なりのエールを送っていた。

 リッキー・ファウラー(28歳=米国)とマット・クーチャー(39歳=米国)が67で2位。世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(33歳=米国)とジョーダン・スピース(24歳=米国)ら4人が68で4位につけている。

 なお昨年のこの大会を制している日本の松山英樹(25歳)は1、3、12番でボギーを叩いたが、14番から4連続バーディーをマーク。初日は71の14位発進となった。

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